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全中大会を振り返って〜新しい変化

  • 木藤
  • 2015年6月15日
  • 読了時間: 4分

6月13日(土)、14日(日)の二日間にわたって開催された第41回全国中学生レスリング選手権大会、山中道場からは過去最多の7名の選手が参加しました。

今回は、各階級に2名ずつが出場、59Kg級の優貴のパートナーとして高校1年の丈瑠も同行し、金曜日も会場にほぼ一番乗りをして、たっぷり練習、土曜日の朝も開場と同時にマットに上がって入念なアップを行い、例年にはないほど万全な状態で大会に臨みました。

しかしながら、結果は別掲の通りの惨憺たるものでした。

1日目にして、全員敗退し、その日の夜、夕食後に選手全員と市村コーチと私で反省会をしました。場所は、宿舎の選手たちの部屋(和室)。

市村コーチからは、コツコツと努力を積み重ね、三年生の全中大会で優勝した龍星や、体格に恵まれなかった分を努力でカバーして見事選抜大会で優勝を果たした大賀など、これまでに山中道場が輩出した日本一経験者の先輩たちの例に挙げ、恵まれた環境にいる現役選手たちに何が足りないのか、というお話をしていただきました。

私からは、競技者として全国大会に臨む上で「本気」でレスリングに取り組むことが求められることを話し、その上で選手一人ひとりに「どういう気持ちでレスリングに向き合うのか考えて欲しい」と促しました。

中学チームの主将である快からは「本気で取り組みたい」という答えがあり、他の選手たちからも異論はでませんでした。

最後に私から「今回の屈辱的な敗戦の<借り>は、秋の全国選抜と来年の全中大会で必ず返そう」という話をし、そのためには「今までのように指示されたことをこなすだけでなく、自分で何が必要か、何が良いかを判断して行動することが大切だ」ということ、さらに「明日から変わるのではなく、たった今から変わらなければならない」ということを伝えて反省会は終了しました。

今回は、宿舎の関係でコーチと選手の計10名が3つの部屋に分かれて宿泊。私は、1年生の三四郎と純太と同室でした。

話し合いのあと、しばらくして別の部屋の1年生が「選手だけで話し合いをするので、主将のいる和室に全員集合」と伝えにきました。

私は、三四郎と純太を送り出し、部屋で待機すること1時間以上。

二人が、部屋に戻ってきたのは11時を過ぎてからでした。

戻ってくるなり、二人ともノートを取り出して何やら書き込んでいます。

「何書いてるの?」と聞くと「自分の個人の目標です」と三四郎。

コーチとして、選手の自主的な部分に干渉することは避けたかったので、敢えてそれ以上、その目標の内容について詮索することなく、そのまま就寝。

翌朝、朝食のときに主将の快を呼んで、昨晩の「話し合い」の内容について聞いてみました。

これからどうすればいいのか、選手それぞれが意見を述べたようです。

その結果、まず取り組むこととして

・練習中に中学生がまず声を出す。(山中道場は基本的に小中合同の練習です)

・スパーリングの待ち時間などを使って、基礎練習や補強を各自が行う。

・練習は、中学生が主体となって、自分たちが率先して行う。

・マットの片付けは、中学生が中心になって手際よく行う。

といったことを申し合わせたようです。

まあ「当たり前といえば当たり前」という内容ですが、コーチ陣に指示された訳ではなく、自分たちで話し合いが必要だと考え、自分たちで目標を定めるという動きを起こして、目標を立てたということは、山中道場にとっては非常に画期的なことです。

中学生が突然別人のように変化するということはないとしても、少なくとも彼らの中に、山中道場が「来て、練習をして、帰る」場所ではなく、自分たちのチーム、自分たちがつくるもの、という認識が芽生えたことはとても大きなことだと思います。

これから彼ら一人ひとりがどうするのか、楽しみにしながら、静かに見守りたいと思います。

競技者として試合に勝つこと、さらに勝つために自らが努力するという経験に加え、仲間で一つの目標を達成するという経験も、ぜひ山中道場の活動の中で中学生たちが経験してくれることを切望します。

今年の全中大会は、試合としては惨憺たる内容でしたが、とても大きな希望を見出すことのできた大会になりました。

全中集合写真.jpg

 
 
 

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